Lenovo T550i RTX3070モデルレビュー(2/2 ベンチマーク&マイニング性能編)

こんにちは。東雲倫也です。

前回の記事では開封とパーツ紹介、および自作PCとの価格差について紹介しました。

この記事では各種ベンチマークを行い、このPCの性能について焦点を当てていきたいと思います。

実行する性能チェックは以下の通りです。

【起動時間】PCの起動時間
【CINEBENCH】CPUのレンダリング性能(定番)
【CPU負荷テスト】CPUの冷却性能
【blender】CPUやGPUのレンダリング性能
【FF15ベンチマーク】GPUのゲーム性能
【PC Mark】PCの全体的な性能
【3D Mark】CPUやGPUのゲーム性能
【DaVinci Resolve】動画編集性能
【CrystalDiskMark】ドライブの読み書き速度

それでは1つずつ見ていきます!

【起動時間】

まずは起動時間です。パソコンの性能を一番身近に感じられる項目ではないでしょうか。しかし、パソコンは起動時間が速いほど高性能とは限りません。高級パーツを搭載すれば搭載するほど起動時間は長くなっていきます。そのため、「起動時間が速い=高性能」とはならないことに注意してください。それでは結果です。

◆計測結果
1回目 13.1秒
2回目 13.5秒
3回目 13.4秒

平均 13.3秒

十分早い結果ではないでしょうか。実用上は何ら問題はないと思います。

【CINEBENCH】

CINEBENCHはCPUの計算能力の指標として得用いられるベンチマークソフトです。まずはやや古いバージョンのR15の結果から見ていきます。

結果は
Multi 1919 cb
Single 196 cb
でした。

次に最新バージョンのR23です。

結果は
Multi 11805 pts
Single 1218 pts
でした。

用途にもよりますが、十分なスコアではないでしょうか。

CPUのクロック数の最大値は
Multi Core : 4.59 GHz
Single Core: 4.69 GHz
でした。

【CPU負荷テスト】

CPU-ZのCPU負荷機能をもちいてCPU使用率を100%にし、その時のCPUの動作クロックと温度変化を見ていきます。各数値はCore Tempを用いてcsv負荷いるとして書き出し、グラフ化しました。

まずはCPUクロック数です。約1200秒間負荷をかけてもクロック数の低下が見られず、サーマルスロットリングが働くことはありませんでした。

次に同時に計測したCPU温度を見ていきます。温度は各コアのコア温度を計測し、その平均値を用いてグラフ化しました。

十分時間が経過した後、温度が徐々に上がり続けるような傾向は見られずグラフが平らになっていることから冷却性能に問題がないことがわかります。

もし仮にCPUを冷やしきれない場合、徐々に温度が上がっていき、サーマルスロットリングが働くことでCPUのクロック数が落ちるはずですが、そのような現象は確認できませんでした。K付きモデルではないので発熱はやはり穏やかですね。

負荷を切った後も速やかに温度が下がっており、空冷とはいえ性能は十分なようです。コア温度の最大値は78℃(室温27℃)でした。

【blender】

blender用の公式ベンチマークです。CPUやGPUのレンダリング性能を測ることができます。

まずはCPUでのレンダリングベンチマークの結果です。バージョンは2.92で行いました。

blender v2.92 CPU

結果は以下の通りです。

bmw27: 3分15秒
classroom: 9分19秒
fishy_cat: 4分34秒
koro: 7分59秒
pavillon_barcelona: 9分36秒
victor: 16分42秒

となりました。次は同じ条件でGPUのベンチマークを行います。

blender v2.92 GPU(CUDA)

結果は以下の通りです。

bmw27: 30秒
classroom: 1分23秒
fishy_cat: 1分2秒
koro: 1分42秒
pavillon_barcelona: 2分50秒
victor: 5分38秒

となりました。

【FF15ベンチ】

次はGPUのゲーム性能を計測する定番ソフトのFF15ベンチマークです。まずはフルHD画質から実行します。

結果はスコア11295で「とても快適」でした。

次に4Kでベンチマークを走らせます。4KではDLSSという技術が使用できます。DLSS(ディープラーニング スーパー サンプリング)とは、その名の通りディープラーニングでより高いパフォーマンスを引き出す方法をグラボ自身が判断し、それを反映させる機能です。

まずは4K(DLSS無効)でベンチマークを行います。設定は以下の通りです。

結果はスコア5466で「やや快適」でした。やはり4Kを十分堪能するには3070ではやや力不足ということでしょうか。

次に4K(DLSS有効)でベンチマークを行います。設定は以下の通りです(変更点はDLSSのみ)。

結果はスコア6618で「快適」でした。確かにDLSSを有効にするとスコアが上がっています。しっかり性能が向上しているようです。

【PC Mark】

PC Markはパソコンの全体的な性能を計測する定番ベンチマークソフトです。

今まで紹介したベンチマークソフトはCPUやGPUといった局所的な性能を計測するのに対してPC Markは全体の性能を測るため、実際に操作するにあたって使用者が感じる性能を測ることができます。

結果は以下の通りです。

Essentials: 9631
Productivity: 8220
Digital Contene Creation: 10740

Essentialsはソフトの起動やWebブラウザといった、PCを用いるうえで一番基本的な動作に関するスコアです。目安としては4100以上あれば問題なしと考えて大丈夫です。

Productivityは事務系のソフトで、WordやExcelを使うときの性能評価のようなものです。目安スコアは4500です。

Digital Contents Creationはクリエイター系のソフトの性能評価です。写真編集やレンダリング、動画編集などの性能を測っているようです。目安としては3450以上が望ましいとされています。

【3D MARK】

3D MARKはCPUとGPUのゲーミング性能を測るベンチマークソフトです。Time SpyとFire Strikeの2つを行いました。

結果は以上の通りです。同じグラフィックボード(RTX3070)を使っているPCとの比較では、平均よりやや下という位置でした。オーバークロックを有効にすればもう少しスコアが伸びるかもしれません。しかしながら補助電源は8ピン1本なのでOCには不向きです。

【DaVinci Resolve】

動画編集ソフトのDaVinci Resolve17です。

30秒の4K素材を用いて各種テストを行いました。素材はiPhone XRで撮影しました4K30pの30秒動画です。動画コーディックはH.265です。

結果は以下の通りです。

最適化メディア(プロキシ)作成 20秒
4K1枚レンダリング 24秒
4K2枚レンダリング 24秒
4K3枚レンダリング 35秒
4K4枚レンダリング 49秒
4K5枚レンダリング 100秒

プロキシ作成の時間が作業のボトルネックとなってしまうかもしれません。

Davinci Resolveはグラフィックボードを用いたレンダリングが出来ないためCPUを使わざるを得ません。有料版のDaVinchi Resolve Studioではグラボ(Nvidia限定)を用いたレンダリング(NVENC)を使用できるため、レンダリング時間はこの値よりも大幅に短縮されるでしょう。

【CrystalDiskMark】

ストレージ(SSDやHDD)のデータ転送速度を計測するソフトです。

まずはCドライブ(M.2 nvme SSD)の計測です。

PCIe 3.0の中でもだいぶ良い値ではないでしょうか。

次はDドライブ(HDD 7200 rpm)の計測です。

やはりSSDと比べると転送速度が10分の1から100分の1ほどになってしまいます。特に実用上は4段あるうちの下段2つの数値が重要となるため、やはり快適にPCを使うためにはよく使うデータやソフトはSSDに保存しておく必要がありますね。

まとめ

ベンチマークは以上となります。

4Kをフルに使い倒すには性能不足ですが、軽い4K用途までであればこのPCで問題なさそうです。とくにFHDまでであればコスパ最強の商品だと思います。

おまけ マイニング性能

NiceHashを用いたGPUマイニングのハッシュレートは60.03 MH、電力は121Wで、時期や日にもよりますが平均すると1日600円ほど掘ることができます。電気代が1日70円ほどなので、手数料・税金抜きで530円/日ほどの収益が出ます(2020年3月下旬現在)。