Lenovo T550i RTX3070モデル
レビュー(1/2 開封&パーツ紹介、自作と価格比較編)

こんにちは。東雲倫也です。一週間前に新しいデスクトップPCを購入したので、今回はそのレビューを行いたいと思います。

この記事では開封の様子と各部品紹介、さらには自作で組んだ場合との価格の比較を行なっていきます。次の記事では各種ベンチマークを行い、このPCの性能について焦点を当てていきたいと思います。それでは早速開封していきましょう!!

開封編!

注文から4日で到着しました。意外と早いですね。配送はヤマト運輸でした。

厳重に梱包されています。ビニールを開けます!

かっこいいロゴが出てきました!
LEGION(レギオン)と書いてありますね。
では早速開封します!

Lenovoカラーの梱包材でがっちり固定されています。

一応捨てずにとっておこうと思います。

本体が見えてきました。小さな箱も同封されていますね。

箱と乾燥剤が入っています。

中には電源ケーブルと書類関係
・安全上の注意と補償についての手引き
・Setup Guide(セットアップガイド)
・PCリサイクルマークシールお申し込みについてのご案内
・Lenovo Services
が入っていました。

コンセントは3ピンで、2ピンへの変換アダプタが入っています。

さて、本体に戻りましょう。

取り出しました。

オープン!
想像よりもこじんまりしているなと感じました。

表面に張ってある透明のビニールをはがしました。私はすぐに剥がす派です。

上部はこんな感じです。左から
・USB 3.2コネクターGen1(転送速度5Gbps)×2
・ヘッドセットコネクター
・電源ボタン
です。

裏面はこんな感じです。一番上の段に
・USB-C 3.2コネクターGen1(転送速度5Gbps)
その下の段に
・USB 3.2コネクターGen1(転送速度5Gbps)×2
さらに下の段に
・USB 2.0コネクター(転送速度480Mbps)×2
・イーサネットコネクター(Gigabit Ethernet)
そして一番下段に
・オーディオコネクター
がついています。

さらにその下のPCIeスロットにはグラボ(RTX3070)が刺さっており、左からHDMI、DP、DP、DPとなっています。
マザーボードに映像出力端子がついていたいので、間違えてケーブルをマザボ側に差す、なんていう悲しい事故が起こらなくてよいですね。

他のモデルでは
GTX1650s:HDMI、DP、DP
GTX1660s:HDMI、DP
RTX2060 :HDMI、DP、DP、DP
RTX2070s:HDMI、DP、DP、DP
となっています。

内部はこんな感じです。

電源を入れるとグラボが光ります。3070は補助電源が本体中央にあるので、配線がどうしても汚くなってしまいます。

パーツ紹介編

このPCのスペック(部品)は以下の通りです。

【型番】LENOVO 90NC00KKJM
【CPU】Intel Core i7-10700 (2.90 GHz, 8C16T)
【CPUファン】120mm サイドフロー型(空冷)
【メモリ】SK Hynix 16.0 GB DDR4-2933 (8GB×2, CHINA製)
【マザーボード】LENOVO 3717
【グラフィックボード】NVIDIA GeForce RTX 3070(MSI, 8 GB GDDR6)
【SSD】WDC PC SN730 SDBQNTY-512GB(Western Digital, NVMe)
【HDD】ST2000DM008(SEAGATE, 7200 rpm)
【電源】FSP650-70ALA(FSP, 650 W, 80 PLUS GOLD)
【ワイヤレス】AX200NGW(Wi-Fi 6 + Bluetooth 5.0)
【OS】Windows 10 Home 64 bit
【Office】無し

【マザーボード詳細】
チップセット : Intel B460
PCIeスロット : 2xPCI Express x1, 2xPCI Express x4, 1xPCI Express x16
PCIe バージョン : v3.0
USB バージョン : v3.0

CPU

CPUとはパソコンの頭脳のようなものです。性能に一番直結すると言っても過言ではないでしょう。しかし、CPUだけ良いものを選んでも性能が上がるとは言い切れません。いくら頭の良い人でも、作業する環境が劣悪であれば能力を発揮することができなくなってしまいます。

型番はIntel 第10世代Core i7-10700です。第10世代では、上位モデルとしてi9-10900シリーズや、下位モデルとしてi5-10600シリーズがあります。

現在ではすでに11世代のCore iシリーズが発表され、販売もされています。新しいCPUが搭載されているPCを使いたい!という方は少し待ったほうが良いかもしれません。ただしi7レベルでは第10世代と比べて能力が大きく向上している点は見受けられません。特に気にしない方はそのまま購入しても大丈夫だと思います。

Core i7-10700(第10世代)

Core i7-11700(第11世代)

また、末尾のKは倍率ロックフリーモデルを表し、オーバークロックして使うことができます。また、Fはグラフィック機能非搭載モデルを現し、別途グラフィックボードを搭載しないとモニターに映像を出力することができません。

本製品は末尾がない1番スタンダードなモデルとなります。上のモデルのt750iでは末尾K付きのCPUが搭載されており、より高性能CPUを搭載したい場合はそちらのモデルを選択すると良いでしょう。オーバークロックするとCPUが非常に高温となるため、T750iには水冷のCPUファンが搭載されています。何週間か使用していますが、このPCの場合は重い作業をしても冷却が追い付かなくなる、といったことは感じませんでした。オーバークロックモデルではないので発熱も穏やかで、空冷でも十分冷やしきれると感じました。

メモリ

写真は同メーカーの別商品

メモリはパソコンの作業机とよく比喩されます。広ければ広いほど性能は上がりますが、広すぎても性能を持て余してしまうだけです。

参考としては、最低限の動作には8GB、推奨は16GB、重い作業(3Dや動画編集など)を行う際にはそれ以上が必要といった感じでしょうか。まれに4GBしかメモリを積んでいないノートPCが見受けられますが、Windowsを動かすだけでメモリを4GB近く消費してしまうため、必然的にすべての動作がもっさりしてしまいます。最低でも8GBは欲しいところです。後述のSSDと並ぶ、パソコンの快適さを一番左右する部品のうちの1つでしょう。

このPCはメモリを16GB積んでいます。通常の使い道としては全く問題ないでしょう。もしそれ以上の容量が必要と感じても、マザーボードにはメモリを挿すスロットに空きが2つあるので、自分で増設することができます(保障の対象外になるかも?)。私は別途16GBのメモリを買ってきて、32GBに増設する予定です。

マザーボード

写真は別メーカーの同等品

マザーボードは各部品を接続する板のようなものですので、パソコンの性能に直接影響することは少ないです。よって以下では少しマニアックな説明になってしまいますので、よくわからないという方は読み飛ばしていただいて結構です。

チップセットはB460ですので、オーバークロック非対応です。倍率ロックフリーモデル10700Kや10900Kを後から載せ替えることは可能ですが、オーバークロックさせて使用することはこのマザーボードではできません。

また、同じ理由からNVLinkやCrossFireの技術にも非対応です。そもそもPCIe x16が1スロットしかないですし、付属のRTX3070はNVLink非対応ですし……(3000番台でNVLinkに対応している機種は今のところ3090だけですね。お高い!)。

さらに、PCIe4.0にも非対応です。これは第11世代からの技術となります。

グラフィックボード

RTX 3070 FE

グラフィックボードとは画面に映し出される映像を出力する部品です。この作業はIntel CPUや一部のAMD CPU(Ryzen Gシリーズ)でも行うことができるため、通常は気にする必要はありません。しかし、PCゲームや動画編集ソフトなどといった映像の計算が非常に膨大になるようなソフトを使用する際にはグラフィックボードの使用が不可欠です。

AMD Ryzen 5 3400G
末尾にGがついている型番はGPUを用いなくとも映像を出力することができる

グラフィックボードが必要となる用途は、ゲーム以外にも動画編集、機械学習、RAW現像など多岐にわたります。さらに最近は仮想通貨のマイニングにも使用されています。感染症によるPC需要の増加とマイニング需要によりグラフィックボードは世界的に不足しており、高価格帯の製品は半年前の1.5~2倍ほどの値段がついています。

このPCに搭載されているグラフィックボードはRTX3070です。このほかにもGTX1650 Super、GTX1660 Super、RTX2060、RTX2070 Superが選択できます。一般的に数字が大きくなるほど高性能であることを表すので、選択できる中ではRTX3070が最高性能となります。

RTX3000番台シリーズは3070以外にも現時点で3060、3060Ti、3070、3080、3090があります。ざっくり分類すると8Kをサポートする対応するモデルが3090、4Kをサポートするモデルが3080、フルHDを対応するモデルが3070以下といった感じです。3070で4Kゲームや編集ができないわけではないですが、不自由なく使いこなすためには3080を購入したほうがよいでしょう。フルHDであれば3060~3070のどれでも不足はないと思いますが、その中でも重い動作を行う予定がある場合や、ゲームを高いフレームレートでプレイしたい場合は3070を選ぶのが無難でしょう。これは個人の感想ですが、3060Tiは中の上、3070は上の下といった感じです。ちなみに性能としては3070が2080Ti(RTX2000番台シリーズのフラッグシップモデル、ただしTITAN RTXを除く)と同等くらいの性能となっています。

NVIDIA GeForce RTX 30 シリーズ – 公式発表イベントより
RTX3070はFASTER THAN 2080Ti(2080Tiより速い)と書いてある

RTX3090FE

RTX3080 FE

ここで3060のメモリ(VRAM)について気になっている方がいるかもしれないので少し言及しておきたいと思います。本機に搭載されているRTX3070とその1つ下の3060Tiは8GBのメモリを搭載していますが、2つ下のRTX3060は12GBのメモリを搭載しています。3070の1つ上のRTX3080でさえ10GBしか搭載していないため、かなり魅力的に思えます。

確かに大容量のメモリは魅力的に感じます。動画編集でグラボのメモリを大量に使うソフト(DaVinci Resolve)やVR Chatなどではグラボの大容量メモリは大変重宝します。しかし、懸念される事項が2つあります。

1つ目はフルHDの用途でメモリを使いきれるのか、という問題です。12GBのメモリはフルHDの動画をいじくるには結構大きすぎる量なのです。よほど凝った編集をしない限りはフルHDで12GBのメモリを使い切る場面は来ないでしょう。

2つ目はメモリのパス幅が狭い、という問題です。グラボのメモリと本体のGPUコアは絶えず電気信号のやり取りを行っています。この電気信号の通信をどれだけ沢山行うことができるか、を表す量がパス幅です。大きな倉庫を持つお店があったとしましょう。店頭でどんどん商品が売れていくので倉庫から商品をどんどん出す必要があります。しかしその間の通路が狭いとどうなるでしょうか?渋滞してしまいますね。この渋滞が結果的にお店の販売量を減少させてしまうかもしれません。同じことがパス幅が狭いグラフィックボードでも発生してしまうのです。

RTX3060TiやRTX3070のパス幅は256 bitという値ですが、RTX3060のパス幅は192bitです。大きなメモリを持っていても通路が狭いとその性能を発揮しにくくなってしまう可能性があります。皆さんの使い道と照らし合わせて考えてみてください。

SSD・HDD

SSDとハードディスク(HDD)は、情報を記憶する倉庫のような部品です。SSDにはHDDと比べて「読み書きが速い」というメリットがあります。SSDの読み込み速度は、条件にもよりますがHDDに比べて10倍ほど早くなる場合もあります。しかしSSDにはHDDに比べて高いというデメリットもあります。そのため、OSやソフト、普段よく使うデータをSSDに保存し、過去の動画や写真など普段あまり使わないデータはHDDに保存するようにします。

SSDが高いといっても、その価格はものすごい勢いで下がってきています。8年前、私が初めてPCを自作した際には120 GBのSSDを約1万円で購入しました。それが今では同じような値段で1TBのSSDが販売されています。半導体の技術の進歩には目を見張るものがあります。

このPCのSSDもHDDも有名メーカー製であり、特に心配の必要はありません。

SSD(M.2)もHDDも空きスロットが1つずつあります。SSD(M.2)はNVMe規格対応です。SATAのコネクタ自体は空きがさらに2個あるので、固定する方法を工夫すればさらに2個の2.5インチSSDやHDDを増設することができそうです。

電源

「パソコンで一番重要なパーツは電源だ~!」という言葉を聞きますが実際どうなのでしょうか。すべてのパーツに電力を供給するパーツですから質の高い電流を送ることは重要?なのかな?正直私は懐疑的なのですが、このPCにはしっかりとした良い電源がつけられていました。

電源はその性能によってランク分けされており、その中でもかなり良いほうの80 PLUS GOLDの認証がなされている電源でした。そこら辺の電源よりも信頼性の高い品であるといえるでしょう。ちなみに認証はGOLDの下にはSILVER、BRONZE、STANDARDが、上にはPLATINUMやTITANIUMがあり、認証がアップグレードするごとに品質と効率と価格が上がっていきます。

メーカーもFSP社という電源の老舗メーカーで信頼できます。ただし、多くのGOLD電源と異なりプラグインケーブルではありません。しかし配線がしっかり考えられているのでごちゃごちゃしている印象はありませんでした。

自作PCとの価格比較

一昔前はPCといえば自作PCが圧倒的なコスパを誇っていましたが、近年はBTOパソコンが勢力を伸ばし、その価格差はどんどん小さくなっています。このPCは分類としてはBTOにも分類されない(パーツを選べないため)メーカー製PCであると考えられますが、自作PCと比べるとどの程度の価格差があるのでしょうか。計算していこうと思います。

ケースやマザーボード、グラボをはじめとするLenovoオリジナルの型番は、部品単位で購入することができず価格の比較が不可能であるため、そのような部品については同等の性能を有する他製品の価格を用いることとします。ご了承ください。

【パーツ名】型番 参考価格(Amazon)
【CPU】Intel Core i7-10700 (2.90 GHz, 8C16T) ¥35,327
【CPUファン】虎徹 Mark II  ¥3,825
【メモリ】CORSAIR 16.0 GB DDR4-2933 (8GB×2)  ¥18,143
【マザーボード】MSI B460M PRO-VDH WIFI ¥10,945
【グラフィックボード】MSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC  ¥138,500/¥76,400
【SSD】Western Digital SSD 500GB WD Blue¥7,380
【HDD】ST2000DM008(SEAGATE, 7200 rpm) ¥6,644
【電源】Silverstone 80Plus ゴールド認証 ATX 650W SST-ET650-HG-Rev ¥8955
【ワイヤレス】AX200NGW(Wi-Fi 6 + Bluetooth 5.0) ¥2,080
【OS】Windows 10 Home 64 bit DSP版 ¥15,627
【Office】無し¥0
【ケース】Thermaltake Versa H26 Black /w casefan ¥4.222
【グリス】ARCTIC MX-4 (4 g) ¥1,200

グラフィックボードの価格は半年前の価格と現在の価格です。

半年前にグラフィックボードが適正価格で購入でいた場合には、このPCを自作で組んだ場合は

合計(グラボ適正価格) ¥190,748 (税込み)

となり、現時点で購入して組んだ場合には

合計(グラボ適正価格) ¥252,848 (税込み)

となります。このPCの購入価格が

購入価格 ¥162,869(税込み)

であるので、どちらにしても自作PCよりもコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

私も今までは自作信者だったのですが、この価格差には正直驚愕しました。

開封&パーツ紹介、自作と価格比較編は以上となります。次はベンチマーク編です!